もくじ!
悲しいけれど将来の予測はできない(前向きなあきらめ)
投資を始めたとき、ビギナーズラックで小金を稼ぎ、「自分には相場を読む力がある」と勘違いしてしまう時期が誰にでもあると思われます。
これは人間として自分を高く評価することは当然の心理であるからです。
100人の人に自分は「平均的な人よりより運転がうまいと思うか」と質問すると、7,8割が「そう思う」と答えるそうです。自分を高く評価することは人間の性、なんですね(ダニング=クルーガー効果)。そうじゃなきゃ挑戦もできないし、なにより人生楽しくない。
かく言う私も、最初はそんな気分になりました。
ほどなく、自分に株式相場を見とおす能力は残念ながら無いことを市場に思い知らされましたが。
それ以後、私の株式投資は、定期積立が基本となりました。
自分なりの調査で、信じられる銘柄(含ETF)をまず選定し、
その後は何も考えずに
「定期積立」
を行う方針にしたのです。
爆発力はないかもしれないが、積み立てで資産は着実に増える
以下は私が記録を付け始めたアメリカ株の資産推移です。
コロナショックは2020年3月前後でした。私を含む相場参加者は、2番底を警戒していましたが、結果としてはそこから1年の株式相場は順調そのものでした。
私はコロナショック前から定期的な買い付けを行っておりましたが、相場が下落したタイミングで積み立て額を増やしました。結果、株を安く購入することができました。
自分で銘柄を選定し、タイミングを計ってまとまったお金を投資することで短期的に利益を上げる成功者の情報で世の中はいっぱいですが、私を含むほぼすべての方はそう言った天賦の才能は持ち合わせていないと断言できます。長期的に勝ち続けている人はテレビ、ツイッター、youtubeで発信力も大きいので目立ちますが、その陰で、短期では勝てたがその後負けがかさみ、相場から退場を余儀なくされた方が多くいます。
積み立て投資は一過性のブームではない
コロナショック時に投資を増額したことについて、先見の明があったわけでは当然無く(あればよかったのですが…)、当時youtubeなどで盛んに米国株投資が叫ばれていた時期でもありました。
書店に行けば米国に投資せよ、といった内容の書籍が平積みされており、雑誌の特集でもアメリカ株の銘柄が紹介されるようにもなっていました。
投資界隈でよく聞く話で、「今まで投資とは無縁であった靴磨きの少年までが話題にするようになったら相場の天井である」といったものがありますが、まさにそのような状況でしたね。結果2022年は相場は上昇せず、我慢の年となりました。
ですが、下がったところで売らずに積み立てを継続していれば、やがて盛り返すものです。ブームになるには何かしら理由があるもの。まったくのゴミくずがもてはやされることもなくはないですが、株式はそれそのものが価値を持つものです。なんたって会社の一部分を保有することになるのですから。
下がってもそのまま購入を継続する。むしろ購入額を増やす。やがて春は来るものです。
まとめ
株式を見通す目があれば、積み立て投資は不要です。ですが、そんな人はいないんですねぇ。あとから振り返れば、「あの銘柄がベストだった!」ことは簡単にわかるのですが、相場の荒波にもまれながらそれを見つけ出すのは至難の業です。まさに神のみぞ知る、といったところです。
神ならぬ身の我々は、平均的な成績に満足し、大敗を避けることで市場に居続けることが最善の投資方針であると考えます。