こんにちは、たくぞうです。
今回は、米国株投資のなかでも“超定番の比較テーマ”である
「VGT vs QQQ」についてじっくり掘り下げていきます。
どちらも「ハイテクETF」として有名ですが、
中身を見てみると、リスクの取り方も、リターンの出し方も全然違うんですよね。
特に2025年の今、AIブームや利下げ観測が進む中で、
どちらのETFを軸にするかは投資家にとって重要な選択になっています。
私自身も悩む~!!両方良いETFですよね~。ハイテク分野でETFを選ぼうとすると間違いなくこの2つは話に上がるはずです。
この記事では、
- 構成銘柄・セクター比率の違い
- 過去パフォーマンスの差
- リスク・下落耐性
- 投資スタイル別のおすすめ
を、最新データベースで徹底的に比較していきます。
もくじ!
🔍 まずは概要|VGTとQQQの違いをざっくり整理
項目 | VGT | QQQ |
---|---|---|
運用会社 | Vanguard | Invesco |
設定年 | 2004年 | 1999年 歴史ある!! |
経費率 | 0.09% 安い!! | 0.20% |
ベンチマーク | MSCI US IT 25/50指数 | NASDAQ100指数 |
銘柄数 | 約320銘柄(IT特化)多い!! | 約100銘柄(非金融の大型株) |
VGT(Vanguard Information Technology ETF)は、
その名の通り「ITセクター専用」のETF。
一方でQQQ(Invesco QQQ Trust)は、NASDAQ上位100社をまとめた“米国グロース株の代表格”です。
簡単に言うと、
- VGT:テクノロジー特化型・攻めのETF
- QQQ:NASDAQ上位をカバーする・バランス型ETF
という位置づけです。
しかしVGTの経費率の安さが目を引きます。経費率はリターンを蝕むウイルスといってよい悪玉です。低ければ低いほどいいですね。
💻 構成銘柄の違いとセクター構成
● VGTの上位構成(2025年10月時点)
日々変化しますので、あくまで目安です。
銘柄 | 比率 |
---|---|
マイクロソフト(MSFT) | 約22% |
アップル(AAPL) | 約19% |
エヌビディア(NVDA) | 約14% |
ブロードコム(AVGO) | 約5% |
アクセンチュア(ACN) | 約2% |
なんと上位3社だけで全体の50%以上を占めています。
つまり、MSFT・AAPL・NVDAの動向次第でパフォーマンスが大きく変わるETFです。
● QQQの上位構成(同時点)
銘柄 | 比率 |
---|---|
マイクロソフト(MSFT) | 約10% |
アップル(AAPL) | 約9% |
エヌビディア(NVDA) | 約7% |
アマゾン(AMZN) | 約5% |
メタ(META) | 約4% |
QQQはITが中心ではありますが、
消費関連(ペプシコ、スターバックス)、通信、ヘルスケアなども含まれており、
VGTよりもセクター的には分散が効いています。
投資対象はVGTのほうが318社(2025年10月19日現在)多いのに、経費率はQQQより安いのも面白いですね。
📊 パフォーマンス比較|どっちが強い?
● 過去10年のトータルリターン(配当再投資込み)
- VGT:約 +370%
- QQQ:約 +320%
※出典:Morningstar/2025年9月時点データ
この10年ではVGTがややリード。
AI・クラウド・半導体など、テクノロジーの波を最も強く反映したETFだからです。
● 2023〜2025年の動き
2023年以降のAIブームで、
NVIDIA・Broadcomなど半導体銘柄が急伸。
結果としてVGTの方がリターン・スピードともに上回る傾向を示しました。
一方、QQQは相対的に安定しており、
調整局面ではVGTより下落が浅いという特徴があります。
👉 上昇局面:VGTが強い
👉 下落局面:QQQが安定
まさに、“攻めのVGT・守りのQQQ”という構図です。
過去5年の比較チャート
ここ数年は情報技術セクターが爆発的に伸びてますので、特化したETFであるVGTの伸びが優越してますね。
過去20年の比較チャート
2005年10月からの20年チャートではほぼ誤差みたいなもんですね。
2022年に入る前まではQQQのほうがわずかですが上回っています。
2022年といえばchatgptが世の中に出てきた年ですね。そこからはわずかですがVGTが伸びてきている感じです。

⚖️ リスクと変動性の違い
ETFを比べるとき、見逃されがちなのが「リスクの大きさ」。
どちらも似たように見えて、実際はかなり違います。
- VGTのボラティリティ(値動きの大きさ)
→ QQQより約1.2倍ほど高い。
テック銘柄が下落すると連動してドカンと落ちるタイプ。 - QQQの分散効果
→ セクターが分かれているぶん、下落時の衝撃はやや緩和される。 - 最大ドローダウン(過去20年)
VGT:-48%(2022年)これは痛い!!
QQQ:-35%(同年)
VGTはハイテク偏重なので、景気循環に左右されやすい。
逆にQQQは、非ITセクターが一定割合あることでリスクが分散されています。
💵 配当・経費率の違い
どちらも「成長株ETF」なので配当は控えめ。
とはいえ長期保有では無視できません。
項目 | VGT | QQQ |
---|---|---|
配当利回り(2025年時点) | 約0.6% | 約0.5% |
経費率 | 0.09% | 0.20% |
ここは完全にVGTの勝利。意外と出てるな、といった印象です。逆に相対的に広いセクターに分散しているQQQの配当が低いのは残念。
また、VGTの経費率が低いのには要注目です。
長期で見れば、経費率0.1%の差は複利効果に影響します。
💡 投資スタイル別のおすすめ
投資タイプ | 向いているETF | コメント |
---|---|---|
成長を最優先にしたい | VGT | テクノロジー集中でリターンポテンシャルが高い。AI・半導体ブーム直撃。 |
安定した成長+分散を狙いたい | QQQ | 幅広い大型株で構成されており、景気循環に強い。 |
長期で攻守バランスを取りたい | VGT+QQQ併用 | 7:3〜5:5など、自分のリスク許容度に合わせて組み合わせるのも◎。 |
📈 実際の運用でどう使う?
私自身はVGTをメインに据えていますが、
QQQもちょっとだけ保有しています。
また、ナスダック100に連動しているという意味では、各社から投資信託がでており、私も保有しています。金額的にはVGTとナスダック100投資信託が50:50になる感じで持っています。
理由は簡単で、
「AIや半導体の勢いには乗りたいけど、下落時のダメージも抑えたい」から。
特に2022年の金利上昇局面では、
VGTが-30%超下げる中、QQQは-25%程度で済んだこともありました。
つまり、どちらか一方に偏ると、上下のブレが大きくなる。
この2つは補完関係にあると考えています。
🔮 これからの見通し
2025年は“利下げモード”に入りつつあり、
成長株・テクノロジー株には再び追い風が吹いています。
特にVGTの構成比上位である
NVIDIA・Microsoft・Apple・Broadcomなどは、
AI・クラウド・半導体・デバイスという次世代産業の中心。
中長期的にはVGTのリターン優位が続く可能性が高いですが、
QQQの安定性も無視できません。
投資方針に応じて、両者を「攻めと守り」で使い分ける」のが理想です。
✅ まとめ
観点 | VGT | QQQ |
---|---|---|
成長性 | ◎ | ○ |
安定性 | △ | ◎ |
経費率 | ◎ | ○ |
配当利回り | ○ | ○ |
分散性 | △ | ◎ |
VGTはリターンを狙う“攻め”のETF。
QQQはバランス重視の“守り”のETF。
どちらも優れたETFですが、
「どんなリスクを取るか」で選ぶのがベストです。
個人的には、
✅ VGTを主軸に、QQQで分散をかける構成が最も現実的。
長期で見れば、どちらも米国の成長を取り込む優良ETF。
AI時代の今こそ、どちらを選ぶかでポートフォリオの未来が変わってきます。
個人的にはこれからAIがクラウドから現実世界に降りてくるターンに入ってくると考えています。情報技術セクターに集中するVGTにこれからもより注目したいと考えています。