2025年に入りまして早2か月が経過しようとしております。
アメリカ相場はトランプ大統領の執政が本格的に始まり、爆上げの予想を裏切り(個人的に、ですが)、緩やかな上昇を描きながらもほぼ横ばいといったところです。
もくじ!
CXSEはコロナ時の最低値をさらに下回る状況
下のチャートは2020年2月10日から2025年2月10日までの週足チャートです。
2021年頭にエベレストの山頂を形成して以来、2年かけてほぼ上昇分を帳消しとし、それからはほぼ横ばいの状況となっております。
ここ5年で最高値からは55%を超えるドローダウンを記録しており、さらにコロナ時の値を回復できていないという体たらく。気張れ中国!!おまえの力を見せてくれ!!!
他の指数と比べてると?
同じ期間で、米国株投資における代表的な指数であるS&P500と、アメリカのハイテク銘柄ETFのVGTを見てみました。
結果は下図のとおり。
VGTはおおよそ2.5倍という文句なしの増加を見せております。
S&P500でも1.8倍と、5年でほぼ2倍です。2022年という悲しみの期間を含むことを考慮しても、十分すぎる上昇といえます。
一方のCXSEはまさかのマイナス。中・長期投資にはまったく適さない銘柄となってしまいました。しょんぼりです……
私は下にリンクした過去のブログ(2021年1月)で嬉々としてCXSEを購入することにしたことを語っています。まさかここから5年下げ続けるとは…当時の私に話しかけたい。よく考えなさいな、と。
手持ち中国資産は、5年でどう変わったか?
CXSEが絶好調であった2021年1月における中国関係資産は下記のとおりです。

さらに2025年2月の内容が下記のとおりです。

FXIは追加の購入を行っていないことが確認できます。外貨評価額は958.17$→665.95$へと30%を超えるマイナス!ですが、単価自体がそんなにマイナスになっていないのですね。
しかしながら円安が進んだおかげで円での評価額はほぼ同じ、なんならちょっと増加しています。
CXSEはどんどこ追加投資を行ったため、持ち株数は10株→133株へと爆増。しかし評価単価が半分以下になっています。いやー見たくなかった!
過去にFXIではなくCXSEを積立る決断をしたのは間違いだったということです……まあ結果論ですね!
CXSEとFXIの比較を表にまとめました
ここでCXSEとFXIについて比較してみました。
項目 | CXSE (WisdomTree China ex-State-Owned Enterprises) | FXI (iShares China Large-Cap) |
---|---|---|
投資対象 | 中国の国有企業を除外した民間企業 | 香港市場に上場する大型株50銘柄 |
主な構成銘柄 | テンセント、アリババ、バイドゥ | アリババ、テンセント、中国建設銀行 |
経費率 | 0.32% | 0.74% |
配当利回り | 約1.45% | 約2.55% |
流動性 | 比較的低め | 高い(短期取引向き) |
投資スタイル | 成長株重視、長期投資向き | 大型株中心、短期取引にも対応 |
最新株価 (2025/2/21) | $34.43 | $35.73 |
CXSEは成長性の高い民間企業を重視するのに対し、FXIは大型株全般をカバーするETFです。投資目的に応じて選択するとよいのでしょう。
配当はFXIのほうが多く、経費率はCXSEのほうが優れている感じですね。
CXSEの構成銘柄は5年でどう変わったか
2021年1月25日の構成は下記のとおり

2025年2月20日現在がしたです。

ちょっと見ずらいですが、テンセント・アリババは相変わらずトップ2を維持しています。新たにBYDがランクインしてきました。やはり中国の電気自動車の勢いはすごいですね。
結局、CXSEはどうしよう?
買い増しはしませんが、このままホールドします。
まず、私のリスク許容度を考えると追加購入はちょっと怖いのでパス。
では売らずにホールドする理由は以下の3つです。
1 ひょっとすると中国経済が復活するかもしれない!
中国経済における民間企業の成長ポテンシャルは依然高く、政府の改革や市場自由化の進展により、イノベーションや新規市場の開拓が期待され、CXSEはその恩恵を受けやすいと考えられます。
中国政府の規制政策が緩和されれば、株価が上向く可能性も十分にあります(願望)。
2 長期的にはやっぱりハイテクは強い!
次に、米中関係や国内外の経済政策の変動によるリスクは残るものの、グローバル市場との連動性が改善される可能性があり、長期的な安定成長が見込まれます。BYDが新たに構成銘柄に加えられたり、今後もAIの発展に伴って爆上げする可能性が結構あるのではないでしょうか(願望)。
3 分散が大切!
低経費率と安定した配当利回りが、ポートフォリオの分散効果と資産形成に寄与し、投資家にとって魅力的な選択肢となる点が挙げられます。CXSE、結構経費率低いですもんね。
また、金融市場の不確実性や政策リスクを注視することが重要ですが、米国の代わりに中国がAI等ハイテク領域を牛耳る可能性も考えられます。その場合はCXSEは中長期投資において堅実な選択となり得るでしょう(願望)。
まとめ!
ま、いろいろ書きましたが、ここまで下がっていますので売るに売れないというのも正直なところではあります。
まず長期的な視点を持ち、短期的な上下に一喜一憂することはせずに、ハイテク企業の潜在成長率や政策変更による市場浮揚を見据えてホールドしていきたいと思います。
[…] ハイテク企業を集めた中国ETFであるCXSEを今買うか? […]