こんにちは、たくぞうです。
投資初心者には危険でありながらも、それを上回る魅力がある“レバレッジETF”系。
ちょっとヤマっ気のある投資家なら一度は興味を抱くであろうレバレッジETFのうち、「SOXLとTECLってどっちがいいの?」というテーマで、ゆるく本気で比較してみます。
どっちもレバ3倍のクセ強商品なんですが、もちろん性格が全然違うんですよね。

もくじ!
結論:SOXLは一点突破のロマン枠、TECLは分散された攻め枠
最初に結論から。
・SOXL:半導体セクターに3倍レバで集中投資する超ハイボラETF
・TECL:情報技術セクター全体に3倍レバをかける“広めの攻め”ETF
ざっくり言うと、
・SOXL=半導体一本勝負のロマンを追い求めるETF
・TECL=テック全体の成長を3倍で取りにいくアグレッシブ枠でありながら包容力もあるETF
というイメージです。
なので、どっちが正解というより、
“自分のリスク許容度”と“どこまでテーマを絞りたいか”で選ぶETFです。
SOXLとTECLの基本スペック比較
2つのETFはともにアメリカのDirection社が運用しています(私の使っているSBI証券さんの紹介ページ)。
| 【SOXL】 | 【TECL】 |
| ・正式名称:Direxion Daily Semiconductor Bull 3X ・対象:半導体のみ(ICEセミコンダクター・セクター指数 2025年11月20日現在で31社) ・レバレッジ:+3倍 ・経費率:0.75% ・運用資産残高:$11.6B ・特徴:一点集中。爆上げも爆下げも最強クラス | ・正式名称:Direxion Daily Technology Bull 3X ・対象:テクノロジーセクター全体(テクノロジー・セレクト・セクター指数 2025年11月20日現在で70社) ・レバレッジ:+3倍 ・経費率:0.85% ・運用資産残高:$3.96B ・特徴:半導体より分散。荒いけどSOXLほどではない |
どちらも対象指数の3倍を目指す短期向け商品だけど、私は中長期的に持っておりますので、今回はその前提で話します。
テーマの違い:半導体に全振りか、IT全体か
SOXL:半導体一本勝負のロマンETF
SOXLは半導体セクターに集中投資するETFです。
・NVIDIA
・AMD
・半導体製造装置
・AI、データセンター関連
今の世界経済の“心臓部”になっている分野に3倍レバで乗るので、
うまくハマるとリターンは本当にエグいです。
その反面、
・半導体サイクルの悪化で急降下
・米中対立などの政治リスクの影響も直撃
“追い風なら最強、逆風だと地獄”みたいな性格です。
TECL:ITセクター全体にレバをかける守備寄りの攻め
TECLはソフトウェア・クラウド・ITサービスなど、ITセクター全体に投資するETF。
・マイクロソフト
・アップル
・クラウドやSaaS
・ハードウェア企業
テーマが広い分、SOXLよりブレはマイルド。
(もちろん十分にジェットコースターですが…)
半導体が崩れても、ソフト系が支える場面もあり、「攻めだけど分散してる」というポジションになります。
以下の画像はeftdb.comさんの該当ページからの抜粋です。
(2025年11月20日時点でのスクリーンショットなので変動します。ご了承ください)
共に現金比率が高いのは「レバレッジETF」の仕組み上、そのようになっているようです。
値動きとリスク:どっちも激しいけど質が違う
レバ3倍なので、正直どっちもヤバいです。
【ボラティリティ】
・SOXL:1日で+10%も−10%も普通
・TECL:SOXLよりはマシだが、やっぱり大きく動く
急騰すると「もう退職金全部突っ込みたい…」と思うし、
急落すると「なんで買ったんだっけ…?」となります(笑)
さらに、レバレッジETF特有の“減価”もあります。
・上下を繰り返す相場では指数より成績が悪くなりやすい
なので中長期保有するなら、
「小さな金額」「無理しない」が鉄則です。
5年チャートではTECLの圧勝です。SOXLはSP500をも下回る成績ですね。
過去10年ではSOXLが強い時期も相当あるようです。切り取る時期によって優劣が変わる感じでしょうか。それにしてもTECLは過去10年で30倍ですかぁ。夢がありますね。

どんな人にSOXLが向いている?
独断と偏見による分類では、こういう人向け。
・半導体の未来をガチで信じている
・NVIDIA関連のニュースを日常的に追っている
・失っても生活に影響がない額で遊びたい
・−50%でも眠れるメンタルがある(笑)
要するに、「ロマンを理解しつつ現実も見てる人」向け。
どんな人にTECLが向いている?
こちらはこういう人。
・ITセクター全体の成長に乗りたい
・でもSOXLの“一点突破”リスクは取りたくない
・QQQ/VGTよりもう少しリスクを取りたい
・レバETF初心者でもギリ扱える攻め感が欲しい
「インデックス投資の延長線にある、ちょっと悪い遊び」みたいな存在です。
【実例】私のSOXL運用状況:今は100万円を“スパイス枠”にしています
ここからは、私(たくぞう)のリアルな話です。
私は普段、VOO・VGT・QQQなどの“普通のETF”をメインにしています。
その上で、SOXLをだいたい100万円ほど持っています。
理由はシンプルで、
・半導体の成長を信じている
・AIブームの恩恵を最も受けるのがここ
・外れてもポートフォリオ全体には響かない額にしている
つまり、完全に“スパイス枠”です。
【暴落時は普通に含み損になります】
買った直後に−30%になったこともあります(笑)
でも、相場全体が強いと判断したときは買い増すことも。
【私のマイルール】
私の投資資金に余裕があるときに、定期的に買い付ける。
これを守ると、SOXLはちょうど良いスパイスになります。
私ならどう使うか:レバETFは5〜10%の“味付け”
メインはVOOやVGT・QQQなどの王道ETF。
その上に、SOXLやTECLを少しだけ乗せるスタイルが現実的だと思います。
・半導体にロマン → SOXL寄り
・IT全体の成長を取りたい → TECL寄り
こんなイメージでOK。
どっちか1本選ぶなら?
もし1本だけ選べと言われたら、
・リスクをとにかく取りたい人 → SOXL
・攻めたいけど分散も欲しい人 → TECL
という答えになりそうです。
まとめ:レバETFは「人生を変える」より「ポートフォリオを盛り上げる」存在
・SOXL=半導体ロマン砲
・TECL=IT全体を3倍で取りにいく攻め枠
・どっちも激しいのでポジションは小さく
・メインは普通のETF、レバはスパイスが基本
SOXLやTECLは、うまく付き合えばポートフォリオの伸びに“良いアクセント”をくれる存在です。
ほどほどに楽しんでいきましょう。


