2025年2月の米国株相場は、揺れ動きながらもほぼ横ばいで推移しました。
特にハイテク市場は、1月下旬に顕在化した中国発のAIによるショックで、NVIDIAをはじめとした米国企業の将来性に疑問符が付いたことからトレンドとしては下向きでした。NVIDIAの決算自体は文句なく好調でしたが、将来の業績に対する不安は残る、といった印象。
また、地政学的リスクも増大しています。
イスラエルとウクライナ、それぞれの紛争に関してトランプ政権が積極的に発言していますが、その内容は前大統領であるバイデン氏によるかじ取りを否定するものばかり。
それら政策に対するアメリカ内での評価も定まっておらず、その不安定さが株式相場にも反映してしまっている状況です。
もくじ!
株式市場は不安定を嫌う
とはいえ、私としてはビジネスマンであるトランプ氏が株式市場をないがしろにするはずがないと思っていますし、トランプ氏ご自身もその旨発言しております。
今のところトランプ氏は不規則発言を繰り返すことで相手方の出方を見ながら政策を定めていく方針をとっていると見受けられます。
今後、政権の軸がはっきりしてくれば、株式相場も安定をとりもどし上昇していく、のではないでしょうか。
そうだといいなぁ!たのむぞトランプ!!
2025年2月の資産は0.4%のマイナス!
そんなわけで調子のよくないアメリカ株式市場。当然、私の資産も気持ちよく増加とはいかないですね。
2025年1月末の資産が208,375ドルで、2月末が207,572ドルでフィニッシュでした。803ドルのマイナスでした。
数字だけ見れば「ほぼ横ばい」といって良いでしょう。しかし!
今月も積立投資で2,029ドルを追加投資しております。それにもかかわらずのマイナスです。ひたすら悲しい……

AMDやペイパル、amazonが下がってますね。やはりDEEPSEEKショックが尾を引いているのでしょうか。翻って決算が好調であったNVIDIAは月単位では上昇を見せています。このままハイテク業界を引っ張り上げてくれると良いのですが。
中国が調子よいですね
中国ハイテク株ETFであるCXSEと、中国大型株ETFのFXIがそれぞれ10%近く上昇してきています。
アメリカ株から抜けた資産が、中国に集まりつつあるのかもしれません。久しぶりにDEEPSEEKで中国ハイテク技術にスポットが当たりましたしね。

下がる相場あれば、上がる相場もどこかにあるのが株式市場。視野を広く持ちたいものです。
資産額は2024年12月以来のマイナスを記録
最高値を更新した2025年1月から下落!
2,029ドルの追加投資もむなしく、前月末からは803ドルのマイナスとなっております。
しかし傾向的にはいまだ右肩上がりを続けています。相場の状況によっては2022年のように横ばいで推移する期間も(もしかすると相当な間)出てくると思いますが、めげずに投資を続けていきたいと思います。
ウォーエレン・バフェットでも年20%程度!
世界一の投資家として知られるウォーレン・バフェットさんが高度な分析を駆使しても、年利20%の継続が精々です(20%はすごいことですけれども)。
私のような一般投資家の資産が、常に上昇を続けていけるわけがありません。相場に期待をかけすぎてはいけません。上がればラッキー、くらいに考えていればちょうど良い。
また、下落相場は株式を安く買えるボーナス期間だとも言われます。下落を過度に嫌がることなく、臆せず積み立てていきたいですね。
2025年2月中の各指数の動きは?
月中、上がる場面もありましたが徐々にしりすぼみに。すべての指数で2025年1月末を下回って終わりました。とはいっても1%程度ですので、ほぼ横ばいといってもよいでしょう。
しかし日経225はいいとこなしですね。日本時間の夜中にアメリカ市場が1%下げれば、翌日の日本市場は2%下げるような感覚があります。まるで相場全体が景気敏感株でできているかのような神経質な動きをします。「日本株は上級者向け」と言われるのもさもありなんといった感じです。
ウクライナ戦争の行方は不透明感を増した
2025年2月28日に、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談が行われました。
英語はわかりませんが、訳したものを拝見するに、喧嘩みたいな感じですね。国のトップ同士の会談でこんなことが起こるとは驚きました。
戦争で人がなくなることは議論の余地なく最悪な事態ですが、政治家(特に人的な被害を出していないアメリカ側)としては政策の一形態といったところなのでしょう。悲しい話です。
日本の政治は相変わらず空気
石破さんも会談についてコメントは出しましたが、国のかじ取り役として今後日本がどのように関与していくかについては具体的な案は見せておりません。
いてもいなくても構わない政治家よりも、トランプさんみたいに話題になる方が「まだ」ましなのかも、とも思います。国民が危機感持ちますからね。国が割れる危険もはらみますが。
いずれにしても状況打開に向けて進展があることを願うばかりです。
2024年1月から14か月間はおおむね右肩上がり
2024年8月に大きく下がりました。しかし年末にかけて下落分を取り戻し、今年に入って横ばいの様相ではありますが、期間全体で見れば右肩上がりを継続中です。
日経225は元気がなくなってきました。14か月前とほぼ変わらない水準まで落ち込んできています。
日本企業は人手不足で初任給が歴史的な上昇をみせているというニュースをよく見かけますが、本当に景気が良いのか不安になってきます。
一方でS&P500やNasdaqは調子が悪いながらも14か月で20%以上上昇しています。アメリカは強いなぁ。

2025年3月の見通しは?
3月18,19日にFOMCがあります。直近では景気減速が危惧され、利下げペースを速めるような期待がありましたが、直近での失業率は市場予想ほどは悪くなく、市場は再び「穏やかな軟着陸」シナリオを再評価する段階に入った様子。
今後は中国とアメリカのハイテク企業の事業進捗と、トランプ関税が市場に与える影響がどれほどになるかが市場を揺さぶるのでしょう。
アメリカ企業自体は業績好調ですので、相場全体が下がることがあればバーゲンセールだと思って買い進めたいものです。
今月も積立投資を継続
2025年2月の追加投資額は2,029ドル!
1月は2,674ドルでしたが、手持ち資金がなくなりまして、少額の積立となりました。
株式相場が下がっている時に買い進めたいところですが、米国の株式とは別に、積立NISAで購入している分の資金も確保しなければならず、私のような弱小サラリーマンにはつらいところです。
幸い最近は円高が進んできております。資金が準備できたら(=お給料が振り込まれたら)ドル転を行いまして、可能な限り定期積立を進めていきたいと思います。
3月は配当もありますし、多少の足しにはなる予感!
まとめ!
トランプ関税、どうなるんでしょうね。ウクライナ戦争に対する態度も、いままではロシア側かと思われたトランプさんでしたが、いきなり経済制裁をする、と発言するなどまだまだ不規則発言が続きそうな様子。
不安定を嫌う株式相場は、今後しばらくは激しい上下を繰り返しそうです。過度のリスクをとっている方は胃が痛くなったりしそうですが、私はそこまでではありません。
そういう人間にとっては、相場の一挙手一投足に反応するのも楽しいもの。長期的には上昇するという株式相場が内在する上昇圧力を信じながら、相場と適度な距離感を保っていきたいと思います。
今後もいろいろあるのでしょうが、ますますアメリカ市場から目が離せません。今後も投資ライフを楽満喫したいと思います。